小桜町喫茶店

日常とか仕事とかプログラミングとか

トータル・リコール

テレビで『トータル・リコール』という文字があったので懐かしいと思い録画した。 f:id:kazuma98:20150511220314j:plain

アーノルド・シュワルツネッガーといえば、特に80年代に『コマンドー』、
バトルランナー』、『プレデター』などB級映画好きにはたまらない活躍をしていた。
本作も『氷の微笑』でブレイクする前のシャロン・ストーンが出ているなど、
いくつも楽しみがある・・・と思っていたのだが、なんとリメイク版だった。
そういえばリメイクされていて、当時は観ようと思っていたのだがリメイク版の
存在そのものを忘れていたので、まぁちょうどよかった。

それにしてもハリウッド映画は敵役の社長や大統領は自ら肉弾戦で
戦うから偉大だ。社長や大統領ならいくらでも強い人を雇えるはずなのだが、
結局、自分が一番強いので最後はラスボスとして素手で戦う。
そのあたりの脚本がいくらお金をかけてもB級映画になってしまうところが、
やはりB級映画好きとしてはたまらない。ハリウッド映画は今後もそうあって欲しい。

『母の日』なのでガーデニング用にカーネーションを購入

母の日ということで、どうせならベランダの花壇を充実させようと
カーネーションの鉢と紫陽花、ラベンダーを購入。
駅前の花屋さんもここぞとばかりにカーネーションを並べ、お客さんも
たくさん来ていた。

f:id:kazuma98:20150510202555j:plain カーネーションは毎年花を咲かせる多年草だが、夏の暑さや 冬の寒さに
弱いわがまま体質。

f:id:kazuma98:20150510202605j:plain ラベンダーは病害虫の心配はほとんどなく、うまくいけば10年以上は
楽しめる多年草らしい。

f:id:kazuma98:20150510202613j:plain 紫陽花は数年前に買ったものが油断して枯れてしまったので、 新規購入。
特に手入れをせずとも毎年咲いていたので、そこまで難しい花ではないハズ。

私は花や植物になんの関心もなかったのだけれど、人間、30歳を過ぎると、
植物に囲まれると心が安らぐようだ。
ガーデニングはよっぽど凝らなければそこまでお金のかかる趣味でもないし、
ほどよく楽しめるのでおすすめできる。

キラキラネーム批判は余計なお世話

今日のような天気が良くない(関東)休日は子供を放つ場所が
限られて困る。私はトイザらスに放牧することにした。

フロアを歩いていると、人気漫画のキャラクターが描かれている
Tシャツを来ている男性が「みゅーず、みゅーず」と叫んでいる。
棚の影から小さな女の子が出てくる。
「みゅーず、そんなところにいたらダメじゃないか」と叱る。
そして近くにいたやや大きな女の子(おそらく、みゅーずちゃんの
お姉ちゃん)に「れいん、みゅーずを見ていなくちゃだけだろ」と
注意する。

"みゅーず"に"れいん"、いったいどういう漢字なのだろうか・・・
キラキラネームが流行っていることは知っていたが、間近で見る
ことはなかったので、なぜか私が照れてしまった。

そういえば、先日、職場の同僚Aにもお子さんが生まれた。
ある会議で、
上司X「Aくん、子供が生まれたそうじゃないか。名前はなんだね」
同僚A「▪️▪️です!」※キラキラネーム
上司X「・・・」
上司Y「・・・」
同僚B「・・・」
私「・・・」

会議室に漂う沈黙。ニコニコの同僚A以外、皆の顔がこわばっている。
その時、歯に絹着せぬことで有名な上司Zが口を開く。

上司Z「き、きみぃ、それはいわゆるDQNネームではないかね!?」

皆、安堵したように笑みをこぼす。

上司X「そうだよ、それはDQNネームだよ」
上司Y「どういう漢字だよ、おかしいだろ」
同僚B 「奇抜すぎじゃないですか? ハハ、、、」

同僚A「そんなことないですよ、普通ですよ、ねえ私さん?」

私「え、、、あ、、、いや、今時は普通じゃないですかね」
なぜ、私に振るのだと思ったが、大人の対応をする。

このように、キラキラネームは周囲に気を遣わせるという点に
おいては、たしかに困りものだ。
しかし、親が一生懸命考えたのなら、それはそれで良いのでは
ないだろうか。まして当人の身内ならともかく、赤の他人が
人の子供の名前をどうこういうのは、野暮ではないか。

もちろん、当の子供が将来困ることにならないと良いとは
思うのだが、、、

理不尽さを受け流すことも大事

私はいわゆる現場レベルの営業活動をしたことがないのだけれど、
一般的な交渉の場がどんなものか体験しておいた方が良いと考え、
会社の営業マンに同行することにした。

間の悪いことに、クライアントがうちのサービスに対して文句を
言っており、その営業マンの上司が約束したことと話が違うという
ことだった。

その上司はクライアントの前で、「システム保守契約も料金に入っている」
と口頭で約束したのだけれど、いざ会社に帰ったら「そんな話はしていない」
と営業マンに言ったらしい。
営業マンはクライアントと上司の板挟みになり、その交渉の席に場違いな
私が同席してしまったのだ。

私は営業マンがいたたまれず、とりあえず私の責任の範囲内でクライアント
の要望を受けることにした。クライアントもなんとか納得してくれた。
その上司は社内でも「物忘れが激しい」ことで有名だ。後から営業マンに
確認しても、上司は確かに「約束」をしたとのことだった。
私は営業マンに同情したが、「これも仕事のうちです」と割り切っている
様子だった。

こういう精神的な割り切りはある場面においては重要だと思う。
専門職の人間は物事を論理的に、理路整然と考える傾向にある。
例えば技術者や経理、法務、人事のような専門職だった場合、
今回の件はその上司のように一部の人間が無責任な言動をしないように、
組織体制や制度の整備を考えるだろうし、それが正しいと思う。

だけれど、仕事や人生というのは、理不尽なことがたくさん起こるもので、
その度に真面目に考えていたら疲れてしまう。
もちろん何事も始めからあきらめていたら何の発展もないのだけれど、
理不尽さを受け流すことも時には重要だと思った。

クトゥルフ神話TRPG

衝動でTRPGのルールブックを買ってしまった。
テーブルトークは大学の頃は高校の友人やネットで知り合った
人たちとマメに集まって、当時は『ソードワールド』や『ガープス』、
ロードス島戦記』をよくやっていた。

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この『クトゥルフ神話TRPG』は評判は聞いていたけれど、結局
やらずじまい。『クトゥルフ』自体は小説を読んでいてファンだったので、
Amazonでルールブックを見つけた時に6,000円超えの金額にびびった
ものの、思わずポチってしまった、、、

もうテーブルトークをする友達もいないのだけれど、ルールや膨大な設定を
読んでいるだけで楽しい。

「ボク、プログラムが苦手なんですよ、ハハ」という台詞がステイタスとなるIT業界で働く人の未来

Web系の新興企業に勤めている人からすると信じられない話かもしれないが、
SIer業界では「プログラムを書かないこと」がステイタスとなっていた。
30歳を過ぎても「プログラムを書いている人」はダサい人。
プログラマなんかすぐに卒業」したり、「そもそもプログラムなんて書かない」 人がカッコイイ人になる、というかそう思っている人が多かった印象。
私のようにもともとコンピュータやプログラミングが好きで就職した人間からすると、
その発想は衝撃的だった。

新卒で入ったSIerもひどいもので、基本的に人出が足りないのでプログラマのみならず、
上流フェーズも派遣を入れてしまう。
SEと呼ばれる設計フェーズに派遣で入ってきた人たちは、そのほとんどがプログラムを 書けなかった。Javaを知らない人が、Javaで動くシステムの設計をしているのである。
逆を言えば、それで何億、何十億円というシステムが一応は完成してしまうところが
すごいのだが。 *1

私はそのような風潮が嫌で、新卒で入った会社を辞めて一時期は事業会社で
マーケティングや経営企画をしていたのだけれど、何かの縁で、
またIT業界に戻ってきてしまった。
最近は一部の優良なWeb系新興企業やSIerプログラマとしてのキャリアパス
見直してきたように思える。まぁ単純に上流の椅子が限られているとか、
経験のあるエンジニアに現場でバリバリ働き続けてもらいたいという思惑も
あるのだろうけれど、 それでも特にプログラマの待遇の面で改善されている。*2
中には新卒エンジニアに400〜500万円を出したり、2〜3年目には700〜800万円
くらいまで上げる企業もある。
そのくらい出さないと、優秀な若者が集まらないのだろう。*3

以前のように歪んだ上流思考*4は減ったのは労働者にとっても良いことだと思う。
SIer業界の人ならわかると思うけれど、はっきりいって40歳以上の社員は
産業廃棄物扱いだ。 もちろん年収1,500万円とか2,000万円くらい稼いでいる立派な
PMもいるけれど、だいたいそのくらいの金額を稼ぐ人は責任も重いので、数年で精神を
病んでいつのまにか退職している。
結局、仕事よりも社内政治が上手いおじいさんたちだけが残るし、そういう人たちが幅を
聞かせるのだから、会社の業績も上がらない。

これは他人事ではなく、私が40歳になる頃には現在勤めている会社自体が今の規模で
存続できているかは疑問だ。これからは自分で営業から技術まである程度なんでも
できるようになっていないと、仕事がなくなるように思える。
一時期、脱サラやノマド、起業という言葉が流行って、大抵は現実逃避
だったのだろうけれど、今後は今の年収を維持しようと思ったら必然的に
そういった選択をしないといけない時代になってきている。
私もサラリーマンとして働けるのはあと数年かもしれない。
今のうちに自分で仕事が作れるように今から準備する必要がある。*5
こんなことは実は誰もがわかっている当たり前のことなんだけれど、毎日会社に行って、
とりあえず机に座っていれば月末に一定のお金が振り込まれる状態だと、
私のように気づかないフリをしてしまうものなのだろう。

*1:たしかにプログラミングはからっきしだが、マネジメントがとても上手い人はいる。 PG/SEとPMは全く別のスキルなのだけれど、せめてSEは技術的な素養があった方が良いのでは。。。

*2:あくまで"優良企業"の話。弱小ベンダーや弱小ベンチャーは単価が下がったり、優秀なエンジニアを優良企業に囲われているため、昔より悲惨かもしれない。

*3:というか、本来、 エンジニアのような"専門職"はそれが正しい姿なのだと思う。ゼネコン形式にしてエンジニアとして 適性がない人たちを大量に下流に配置した産業構造がIT業界はブラックと呼ばれるようになった 原因かも。

*4:そもそもこの"上流"、"下流"という言葉にもヒエラルキーが込められている ようにさえ思えてくる。

*5:私が新卒時代にお世話になった 上司や先輩たちは、やはり40〜50代を境に会社にしがみつけなくなった人たちも多く、 中にはコンサル会社を立ち上げたり、別の会社に転職して活躍したりした人もいるのだけれど、 それは明らかに優秀な人や事前に準備をしていた人に限られる。

イコライザー

『ベイマックス』を予備知識なしで見た時に予想外の展開に驚いたが、
イコライザー』も同様の衝撃を受けた。

ホームセンターで働く気さくな中年黒人デンゼル・ワシントンは深夜のカフェで
古典作品を読むのが日課だ。カフェで知り合った若い娼婦と親しくなり、
彼女の身の上を案じるようになる・・・

というヒューマンドラマかと思ったら、ベイマックスと同じアメコミヒーローだった。

デンゼル・ワシントンは『マルコムX』、『ペリカン文書』、『戦火の勇気』、
最近では『フライト』といった作品に出ている名優なだけに今回の役は意外だ。
まぁ私でさえ途中で見る気を失った『ザ・ウォーカー』という時間泥棒作品を
製作しているだけあって、少し変な人なのかもしれない。