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日本の国民皆保険の破綻とベンチャー企業へ転職するさいの注意点

人事が、国が企業に社員の健康保険負担をどんどん押し付けてくる
という物騒な話をしていた。日本はすでに年金が破綻しているのは
自明だが、もうすぐ健康保険も破綻しアメリカのように貧乏人は
保険に入れない社会になるのだろうか。
そのうち、企業は優秀な人材を集めるために自分たちがいかに優れた
保険会社と契約しているかを競うようになるかもしれない。

ところで企業間の健康保険の格差はすでに存在する。
大企業ならそれぞれが健保組合を持っているし、例えばIT業界だと
ITSという健保組合が有名だ。保険組合に差はないと思うかもしれないが、
いわゆる協会けんぽに入っている企業だとITSと比べて従業員の負担は
より大きい。毎月の手取り額も違ってくるし、例えば扶養者がいる場合、
配偶者の人間ドックも健保組合なら指定病院で格安で受けられるが、
下手な健保だとほとんど自腹だ。付与給付金や、各種施設を格安で使える
制度の有無も大きい。

ベンチャー中小零細企業などに転職する場合、面接時に必ず加入している
健保組合を質問し、仮に実質負担額が増えるならば、差額分は給料に上乗せ
してもらった方が良い。

やや大げさかもしれないが、企業が有利な健保組合に加入していない場合は
転職を控えた方が良いかもしれない。加入審査に通らないのかもしれないし、
それ以前に従業員の生活に関心がないのかもしれない。