小桜町喫茶店

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ワイルドカード

B級映画にとってストーリーは主張しすぎてはいけない。
本作は『イコライザー』のデンゼル・ワシントンジェイソン・ステイサム
なっただけの、元軍人がマフィアをボコボコにするというTHE B級映画
王道だ。B級といっても、最近のこれ見よがしに有名俳優を揃えたり、
迫力シーン満載の金満B級ではなく、純朴なB級だ。
あまりにもB級なため、どこがストーリーの落とし所なのか全く読めない。
ある意味サスペンスである。

そして本作において最大限にゾクッとくるのは、主人公の格闘ではなく、
主人公の元彼女がマフィアのボスの男性器をハサミで切断しようとする
シーンだ。私は見ていて、背筋が凍り生きた心地がしなかった。
このような特に面白くもないけれど、とりあえず最後まで観れる映画
というのは、大作に慣れてしまった現代人に落ち着いて鑑賞できるという
点でありがたい存在だ。