小桜町喫茶店

日常とか仕事とかプログラミングとか

大阪都構想選挙と老人大国の現状

私は政治に全く関心がないのだけれど、大阪都構想の選挙は衝撃的だった。
賛成反対は20代〜60代でほぼせっているか、やや賛成が多かった。
だけれど、70代以上に反対が多く、結果は僅差で橋下市長と維新が敗れた形となった。
大阪都構想の是非はともかく、頭ではわかっていた「日本は老人によって滅びる国」
という現実が日本国民に曝け出された選挙と言えるのではないだろうか。

しかし日本社会が老人に喰われていく現状を悲観しつつ、見て見ぬ振りをしている
人も多いはずだ。なぜなら私たちの親もまた老人だからである。
私の親はいわゆる高齢者マンションに住んでいる。基本は普通の分譲マンションと
同じなのだが、あらゆる設備が老人に最適化され、24時間緊急事態に対応している。
目が飛び出るような金額かと思いきや、意外とそうでもない。
親の貯蓄と年金だけでまかなえる金額だ。それが可能なのも私たちが払っている
税金が、票が欲しい政治家たちによって老人に振り分けられているからだ。

私を始め、多くの30代はこの状態を安易に否定できないのではないだろうか。
自分たちの親は世代間格差によって救われ、そして私たちの介護負担も減っている
のも事実だ。

もちろんこれも一時的なことで、遠くない将来、今のツケが私たち自身と子供たち
の世代に回ってくるのだけれど。