小桜町喫茶店

日常とか仕事とかプログラミングとか

早慶戦と明治神宮球場

学生以来だから約10年ぶりに早慶戦に行ってきた。
大学野球のチケットなど当日で買えると思っていたら、
応援席は売切れなので外野席へ。
久しぶりの神宮球場だが、よく観に行く東京ドームと
違って開放感があり、球場が狭くフェンスも低い分、
グラウンドとの距離が相当近く感じる。

早稲田の校歌や慶應の『若き血』などの応援合戦が
終わり、いざ試合開始。
子供が「坂本は?」というので、これはプロ野球ではなく
大学野球ということ、慶應を応援するべきで、早稲田は
敵だという洗脳を施す。
しかしとにかく暑くて野球観戦どころではない。
孤独のグルメ』という漫画で主人公の井之頭五郎
炎天下の神宮球場でウインナーカレーを食べるシーンが
あるが、そんな余裕はない。

点が入ると『若き血』の合唱が始まるので、一回くらいは
観ておこうと思ったが、あまりの暑さに途中で出てきて
しまった。
この暑さで最後まで大声を出し踊り狂っている応援団や
チアリーダーたちは本当にすごい。
球場には学生だけでなく一人で来ている年配の野球ファンや
家族連れも多く、プロ野球とは違った雰囲気で面白かった。
だがやはり、大学野球は秋シーズンの方が涼しくて観戦しやすい。

早慶戦と日比谷公園の修復費

f:id:kazuma98:20150526231637j:plain 早慶戦のポスターが目を引いた。 こういう気の利いたアイデアは面白い。
チアリーダーもなんとなく、校風が出ている気がする。
久しぶりに観に行こうかしら。

早慶戦が一番盛り上がるのは、お互いの優勝がかかっている時。
今はわからないが、私の時代は慶應義塾大学が優勝すると、
日比谷公園まで学生が移動し、酒池肉林を繰り広げていた。
そして酒に酔った勢いで、公園を破壊し、大学は当局に怒られ、
学生どもが破壊した器物の修復が命じられる。

ある教授が言っていたが、その修復費はすでに大学の予算に
組み込まれているとかいないとか。

機動警察パトレイバー2 the Movie

テレビ欄の映画をとりあえず録画する設定にして、気になった映画だけ
観るようにしている。録画一覧を見ていたらパトレイバー2があったので、
懐かしくなって鑑賞。

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押井守監督によるパトレイバー2パトレイバーシリーズの中でも異色の
作品だ。お馴染みの特車二課のメンバーどころかパトレイバーすらほとんど
出てこない。1993年制作、自衛隊PKOで世論が揺れていた時期だ。

本作はPKOとして派遣された自衛隊が敵の襲撃を受け、発砲許可が得られ
ないまま壊滅してしまうシーンから始まる。その生き残りである柘植行人が
この物語のキーパーソンだ。そして数年後、横浜ベイブリッジが戦闘機に
より爆破されてしまう。
爆破に関与した人物として、柘植行人の名前が挙がる。

事件を調査している陸自幕僚調査部の荒川は特車二課の後藤に言う。

後藤さん。警察官として、自衛官として、俺たちが守ろうとしてるものって
のはなんだろうな。前の戦争から半世紀、俺もあんたも生まれてこの方、
戦争なんてものは経験せずに生きてきた。平和…、俺たちが守るべき平和。
だがこの国のこの街の平和とはなんだ。
かつての総力戦とその敗北、米軍の占領政策、ついこの間まで続いていた
核抑止とその代理戦争。そして今も世界の大半で繰り返されている内戦。
民族衝突、武力紛争。そういった無数の戦争によって合成され支えられて
きた、血まみれの経済的繁栄。それが俺たちの平和の中身だ。
戦争への恐怖に基づくなりふりかまわぬ平和。
正当な代価を、よその国の戦争で支払い、そのことから目をそらし続ける
不正義の平和。

後藤はこう返答する。

そんなきなくさい平和でも、それを守るのが俺たちの仕事さ。
不正義の平和だろうと、正義の戦争より、よほどましだ。

ちょうど集団的自衛権の行使を限定的に容認する安保法案が閣議決定した。
本作の公開から20年以上が経っているが、日本人が戦後から謳歌してきた
不正義の平和が許されない時代に突入したのだろうか。

Python導入その後

Pythonを業務で導入してみようかと思い、 とりあえずいままで自分用に
作ったアプリケーションをいくつかRubyからPythonに書き換えてみた。

スクレイピングで取得した各種金融情報をデータ整形するロジックだが、
特に問題なく移行できた。ついでにクライアントも初導入のSwiftiOSアプリに
してみたがこちらも問題なし。というか、SwiftPythonは似ている感じがする。
基本的なライブラリはどの言語もそろっているのが、Pythonは金融の情報処理に
役立つ計算ライブラリが豊富なので、もっと早く導入すればよかった。

問題はRailsで作ったWebアプリケーションだが、Djangoの使い勝手はどうだろうか。
サーバー構築があるのでまだ触っていないけれど、近いうちに試してみたい。

ということで、今週の仕事はほぼ自分の時間に使ってしまった。
実はたまっている業務があるのだが、後輩に丸投げして自分は楽しくプログラミング。
久しぶりにプログラミングをしたが、出社してからあっという間に定時になる。

大阪都構想選挙と老人大国の現状

私は政治に全く関心がないのだけれど、大阪都構想の選挙は衝撃的だった。
賛成反対は20代〜60代でほぼせっているか、やや賛成が多かった。
だけれど、70代以上に反対が多く、結果は僅差で橋下市長と維新が敗れた形となった。
大阪都構想の是非はともかく、頭ではわかっていた「日本は老人によって滅びる国」
という現実が日本国民に曝け出された選挙と言えるのではないだろうか。

しかし日本社会が老人に喰われていく現状を悲観しつつ、見て見ぬ振りをしている
人も多いはずだ。なぜなら私たちの親もまた老人だからである。
私の親はいわゆる高齢者マンションに住んでいる。基本は普通の分譲マンションと
同じなのだが、あらゆる設備が老人に最適化され、24時間緊急事態に対応している。
目が飛び出るような金額かと思いきや、意外とそうでもない。
親の貯蓄と年金だけでまかなえる金額だ。それが可能なのも私たちが払っている
税金が、票が欲しい政治家たちによって老人に振り分けられているからだ。

私を始め、多くの30代はこの状態を安易に否定できないのではないだろうか。
自分たちの親は世代間格差によって救われ、そして私たちの介護負担も減っている
のも事実だ。

もちろんこれも一時的なことで、遠くない将来、今のツケが私たち自身と子供たち
の世代に回ってくるのだけれど。

これから業務で使うならRubyかPythonか

いままでWebやScripingなんかのアプリケーションはなんとなくプラグイン
揃っているという理由でRubyで作ってた。
が、業務で使うアプリケーションが私が趣味的にプログラミングしたものだらけ
になってしまい、引き継ぎが発生した場合にちょっとまずいなぁと。
今後はアプリ開発の業務も増えそうなので、この機会にサーバーサイドの
スクリプト言語を考え直そうと思った。

このままRubyを公式採用するのはどうだろうか。
Rubyはとにかく(複雑なことが)簡潔に書けるのが魅力だ。情報量も多い。
しかし例えばJavaのプロジェクトしか業務経験のない新人をアサインする場合、
RubyRailsの学習コストや将来的なことを考えると微妙だ。
「私はRubyが大好きで夢中です! 仕事以外でも家でアプリ作ってます!」みたいな
優良な人が常に揃うなら別だが、人材採用という再現性が不確定な要素に依存する
のは避けたい。さらに私の知り合いの会社では、その会社はRuby on Rails開発に
おいて実績があり優秀なRubyエンジニアが揃っているのだが、実際はRails
品質管理が難しくGemが込み入ってしまって原始的なオペレーションにならざるを
えないと嘆いていた。 それは何事も機械的に済ませて17時30分(定時)に
帰りたい私が最もイライラする事象だ。

ちょっと調べたら、この記事があった。
THE HOMOGENIZATION OF SCIENTIFIC COMPUTING, OR WHY PYTHON IS STEADILY EATING OTHER LANGUAGES’ LUNCH

Pythonだ。
たしかに海外では最も普及しているスクリプト言語なのでドキュメントの心配はない。
私の周りでもスマートフォンアプリのサーバー側の言語にPythonを採用している
企業が増えてきている。
サーバー通信用途だけでなくRと並んで科学計算用のライブラリが揃っているので、
他業務でも使えそうだし、実際に会社に導入実績がある。

なによりエンジニアごとの癖が出にくそうなのが魅力。
Rubyのような動的型言語の場合、静的型言語のJavaと違って設計の柔軟性が魅力
なのだが、人によって実装にばらつきが出てしまう。まぁRubyのようにちょっと
マニアックな言語を使っているエンジニアはそれなりのスキルが望めるのだが、
例えばPHPのようにエンジニア単価が安いから使われている言語の場合、残念な
ことになる。*1

なので研究がてら、しばらくPythonを強制的に業務で使ってみようかと思う。

*1:別にPHP言語やPHPを使うことを否定しているわけではない。 SIerの場合、Javaより単価が低いからPHPを使うというケースが多いのだ。

30代サラリーマンの焦燥感

録画しておいた『プロフェッショナル仕事の流儀』の横綱白鵬特集を観た。
大鵬の優勝回数を超え、目標を見失った横綱の姿が描かれていた。

頂点を究めた偉人の空虚感は凡人に理解することはできないけれど、
平々凡々のサラリーマンでも30歳くらいで目標を失ってしまい、
モチベーションが湧かない人は意外に多いのではないだろうか。

私も20代の頃は仕事を通して自分が成長することが面白く、
当時は私の周りも同じような気持ちの人が多かったように思える。
ところが30代になると、管理職になり自分で手を動かすことが20代の頃より
極端に減ってくる。お給料の上昇率も20代の頃のような角度はない。
はっきり言って、仕事なんかしなくても業務は回る。
エスカレーションされたものだけこなせば、後は予算なり進捗をエクセルや
Webツールで管理して、会議で偉い人に報告していればいいのだ。

30代はコストパフォーマンス的には最高だろう。
業務量は20代の半分で、お給料は20代の倍だ。
30代の多くは結婚して家も買って子供もできて、なんとなく幸せなので
これ以上、頑張らなくても良いんじゃないかという意識が芽生えのかもしれない。
私の周りも育児休暇をとったり、サラリーマンを辞めてフリーランスをしつつ
大学で研究生活を送るなど、働き方を変えた男性もいる。
いずれも20代の頃はワークアンドワークだった人々だ。

仕事一辺倒ではなくなったのはワークライフバランスといえば聞こえがいいが、
実は仕事に対するモチベーションが保てないのも原因かもしれない。

もちろん、このままでは良くないと思っているので、なんとか仕事に対する
情熱を抱ける方法を考えている。